第2話
「はぁーあ。木田さんに知らないことあるわけないのに。なぁんで僕に教えてくれないのさ」
「俺をなんだと思ってんだよ。お前の便利ポケットじゃねぇんだわ」
「だって絶対ルナはあの人に交渉持ちかけたはずなんだよ。援護してって。
あそこは絶対制圧に失敗するわけには行かなかった。だから交渉があったのは事実でしょ。
だったら木田さんの耳に入ってないわけないじゃん」
「だぁから、知らねぇって言ってんだろ。
だいたい会ってどうするんだよ」
「そんなの決まってる」
僕はうっとりとした瞳でまた彼を思い出す。
だって、僕は彼に。
「一目惚れしたんだ」
「……は?」
一目惚れだった。
戦場で、暗闇で、
あの漆黒は紛れることなく輝いてさえいた。
美しかった。
そんなふうに魅せられたら。
「戦闘狂のお前が?一目惚れ?」
「そう。一目惚れ。…だからさ」
あぁ、早く。
「
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます