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再会から一ヶ月後、悠は恒を食事に誘った。恒は定時で帰れそうな日を提案し、二人は仕事終わりに店で待ち合わせた。
「これから仕事が忙しくなる」
注文を終えると、悠は机に項垂れる。
「そっちも?こっちもより一層忙しくなる。みんなこれからまた頑張っていくって時だからな」
「そうよね」
「仕事がひと段落したらお互い休みの日にどこか出かけね?」
それを聞いた悠は一気に頭を上げる。
「行きます!」
「お、おう。どこか行きたいとこある?」
「そうね、水族館かな。癒し!」
「はは、了解。夜は俺ん家で宅飲みはどう?」
「いいの?ありがとう!」
「それまで仕事頑張ろうぜ」
二人はグータッチをしてお互いの健闘を祈った。それからは二人とも残業の日々。時々生存確認として連絡することもあった。お互い励まし合い、これから楽しみがあると考えたことで、最後まで仕事をやり切ることが出来た。お出かけの日は約束から二週間後となった。
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