第14話 小さな喜びを見つける力
日々の中で、不安や心配ばかりに目が向いてしまうことが多いけれど、実は小さな喜びもそこかしこにある。それに気づけるかどうかが、自分の気持ちを少しでも軽くする鍵なのかもしれない、と最近思うようになった。
例えば、朝起きた時にカーテンを開けて、明るい陽の光が差し込んでくる瞬間。なんとなくそれだけで、少し温かい気持ちになれる。また、近くの公園を散歩していると、小さな花がひっそりと咲いているのを見つけることがある。誰に見られることもなく咲く花が、目に留まった時、「ここにも美しさがあるんだ」と気づかされる。
こんな小さなことは、すぐに消えてしまうし、もしかしたら他の人にとっては特別なことではないかもしれない。でも、不安にとらわれやすい私にとっては、その瞬間がほんの少し心を軽くしてくれる。どんなに些細なことであっても、自分にとっての「小さな喜び」を見つけることで、日常の重たさが少し和らぐのだ。
小さな喜びは、無理に探そうとしても見つけられないことが多い。むしろ、心が少し穏やかな時や、目の前のことに意識を向けられる時に、ふと見つかるものだと思う。だからこそ、できるだけ余裕を持って、目の前のことをゆっくりと楽しむようにしている。そうしていると、不思議といろいろな喜びが心の中に入ってきてくれる。
大きな幸せや完璧な安らぎを求めるのは、難しいかもしれない。でも、小さな喜びを日々の中で積み重ねていくことで、心が少しずつ癒され、元気になっていく気がする。そうやって小さな喜びを集めることで、不安や心配の影が少しずつ薄れていけばいいなと願っている。
今日もまた、小さな喜びを見つけながら、自分のペースで歩んでいこうと思う。それがどんなにささやかなものであっても、心の中に温かさを灯すことができるなら、それで十分だ。
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