第13話 自分を許すこと
これまでずっと、「もっと頑張らなきゃ」「失敗しちゃいけない」と自分にプレッシャーをかけ続けてきたように思う。周りに迷惑をかけたくない、失望させたくないという気持ちが強くて、常に自分に厳しくし過ぎてしまうことが多かった。その結果、失敗すると自分を責め続け、心が疲れてしまうことが多い。
でも、ふと立ち止まって考えると、誰にだって失敗や不安はあるもので、自分だけが完璧でいる必要なんてないはずだ。それでも、「自分にはもっとできるはず」「期待に応えなきゃ」という思いが頭から離れない。そうやって無意識のうちに自分を追い詰めてしまう。その負担が、心に重くのしかかり、息苦しさを感じることさえある。
最近は、「少しだけ、自分を許してもいいんじゃないか」と思うようにしている。完璧じゃなくてもいいし、時には立ち止まってもいい。失敗してしまった時も、「自分ができることを精一杯やったんだから、それで十分」と自分に声をかけてみる。心の中でそうつぶやくことで、少しずつ気持ちが楽になる気がする。
自分を許すことは、簡単なことではない。何度も自己嫌悪に陥ることもあるし、すぐにまた厳しくなってしまう自分がいる。でも、その中でも一瞬でも自分に優しくできる瞬間があれば、それが少しずつ心の安らぎにつながっていくのではないかと思っている。
「完璧じゃなくてもいい」「失敗しても大丈夫」。そうやって自分に対して優しく語りかけると、少しだけ心が軽くなる。自分を許すことで、心が柔らかくなり、これまで見えなかった景色が見えてくることもあるかもしれない。
今日は自分に「よく頑張っているよ」と言ってみよう。完璧じゃなくても、今日という日を一生懸命生きている自分を許してあげる。それだけで、少しずつ心が解きほぐれていくような気がする。自分を許すことが、もっと自分を大切にする第一歩だと思っている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます