第7話 一時的なやすらぎ

不安や心配が絶えない日々の中で、ふと心が軽くなる瞬間がある。音楽を聴いたり、お笑いの動画を見たり、ほんのひとときでも気が紛れる時間。それが完全な解決策ではないと知りながらも、その瞬間に救われている自分がいる。


好きな音楽を流して、メロディーに身を委ねると、少しだけ心がほぐれる気がする。特に、昔から好きだった曲や、聴くたびに懐かしさを感じる曲は、まるで心を優しく包み込んでくれるようだ。その音楽が鳴り終わると、不安がまた静かに戻ってくるのだけれど、それでも一瞬でも不安が薄れるだけで、少し楽になれる。


お笑いの動画も、私にとっては大切なやすらぎのひとつだ。おかしな動きや、思わず吹き出してしまうようなやりとりが、心をふっと軽くしてくれる。その時間だけは、不安を忘れて笑うことができる。笑いが終わった後、また不安が戻ってきたとしても、何も感じないままでいるよりはずっといい。


ただ、それがあくまで「一時的なやすらぎ」でしかないこともわかっている。音楽も、笑いも、終わればすぐに現実が戻ってくる。何も解決していないと感じると、虚しさや、また不安に押しつぶされそうになることもある。それでも、それが完全に無意味だとは思わない。ほんの少しでも心が楽になれる時間があることで、何とか日々を乗り越えている自分がいるからだ。


一時的なやすらぎでも、その瞬間に生まれる安心感は本物だと思う。すぐに消えてしまうとしても、そのわずかな安心が次の一歩を踏み出す力になることもある。だから、今日もまた、好きな曲を聴いたり、動画を見て笑ったりしながら、心を少しでも軽くする工夫をしていこうと思う。


不安が消えなくても、楽になる瞬間を作ることで、少しずつ進んでいく。そんな一時的なやすらぎが、これからも私の支えであればいいと思う。

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