026:不可解の連続

「それでさ、ドワーフのおっさんがこう言ったんだよ。てめぇ、それはエールじゃなく牛の小便だって! それで、店主がうちで売ってたもんにいちゃもんつけるなって怒りながら一口飲んで何て言ったと思う?」

「……殺すぞ?」

「いや、こえぇよ……そうじゃなくてな。あ、間違ったってさ……く、あはは! 小便とエールを間違えたって! それで、それをおっさんが飲んで……ぷ、あははは!」

「……それは災難だったな……体は大丈夫なのか?」

「え、あぁ……まぁドワーフって毒に耐性があるみたいでな。これくらい大した事ねぇってさ。寧ろ、ドワーフ相手で助かったなって笑ってたよ」

「そうか。それなら良いが……お前は飲むなよ?」

「飲まねぇよ!」


 アードルングと共に次の場所まで歩いていく。

 ドニアカミア王国に入国するまでには、まだまだ先は長い。

 王都にて怪我の治療もあって二月ばかり滞在してしまったが。

 怪我も完治したので、俺たちは先へと進む為にこうして街道を歩いていた。


 馬車に乗って行く事も考えたが。

 次の街に行くまでの間なら、態々、馬車に乗る必要も無いと俺が言った。

 彼女は俺の好きなようにすれば良いと言ってくれたが……ちょっと壁を感じるな。


 あの日以来、アードルングは俺を避けているように感じる。

 食事は一緒に取っていたが、必要以上に会話をしようとしてくれない。

 俺が話しかければ返してくれるがそれだけだ。


 やはり、俺との別れを見据えて情を抱かないようにしているのか。

 そうだとすれば、俺だって本気にならざるを得ない。

 もう一度仲間になってくれと誘う事は今はしたく無い。

 何度も何度も同じことを言えば、流石に悪く思われるからな。

 少しでもこういう時間を大切にして、一緒の時間を共有しよう。

 そうして、この先の旅にもついていきたいと思ってもらいたい。

 俺はそう願いながら足を進めて……ん?


 足を止める。

 そうして、目を向ければ何かが立っている。

 見れば、その前には何人かのヒューマンが立っていた。


 何をしているのかと思いながら、俺たちは彼らの近くにいく。

 そうして、彼らが祈っているものを見ればそれは石像だった……これは。


「勇者の像か……此処にも立っていたんだなぁ」

「……おや? 貴方方は旅のお方ですかな。何方まで行かれるのですか?」


 祈っていた人たちが俺たちに気づく。

 そうして、視線を向けながら先頭に立つ初老の男性が話しかけて来た。

 俺はドニアカミア王国を今は目指している事を伝えた。

 すると、彼らは少しだけざわざわとしていた。


「何かあるんですか? この先に」

「……ご存じないのですか? 今、ドニアカミア王国領内では奇妙な事件が多発しているとか」

「奇妙な事件か……して、それはどのような事件ですか?」


 アードルングは質問する。

 すると、お爺さんは困ったような顔をした。

 

「いえ、私も詳しくは分かりませんが……何でも、人攫いに殺しだとか……貴方方はお強そうなので心配はなさそうですが。行くのでしたらくれぐれもお気をつけて」

「はい! 心配してくれてありがとうございます! ……そうえいば、おじいさんたちの家は?」

「ん? 私どもの家はあっちの方にあります。道が分かりづらいですが、我々はこの石像の管理を先祖代々やっておりましてね」


 おじいさんは石像の後ろを指さした。

 見れば薄っすらと道が続いていた。

 その先には確かに小さく見えるが家が建っている。


 彼らは家族なのかは分からないが。

 全員がそれなりに歳を重ねた人たちで。

 女の人は二人だけで、お爺さんを含めた三人は男の人だ。


 石像の管理を先祖代々するのは大変だっただろうな。

 そんな事を思いながらも、俺はお爺さんたちも気を付けるように言っておいた。

 するち、彼はくしゃりと笑いながら静かに頭を下げる。

 

「ふふ、ご親切にどうも……そうだ。我々はもう行きますが。よろしかったら勇者様にお祈りをしていただけませんか?

 加護があるかは分かりませんが、彼も若い方々に祈ってもらいたいでしょうし……それでは」


 お爺さんたちは会釈をして去っていく。

 俺は軽く手を振って彼らを見送った。

 そうして、今一度立っている勇者の石像を見上げる。


 大きさにすれば、三メーテラより少し高いくらいか。

 かなり前に作られたものなんだろうが、ピカピカに磨かれている。

 恐らくは、あのお爺さんたちが定期的に掃除しているんだろう。

 花なども供えられていて、あの世の勇者様も満足しているだろうと思った。


「祈っていくか?」

「……そうだな」

 

 アードルングは承諾する。

 俺たちは並び立って膝をついて手を組んで祈る。

 エルフが信仰する神は何かは知らないが。

 俺たちの信仰している人聖教ニンセンキョウでは勇者様はかなり存在が大きい。

 恐らくは、楽園にて今頃は酒池肉林の毎日を……ぐふふ。


「いでっ!?」

「……ん? どうした?」

「いてて……いや、祈ってたら頭に何か……枝?」


 地面に転がっているのは細く短い木の枝だった。

 その先端が俺の頭に当たったんだろう。

 石像を見れば、勇者様の手の平に青い羽の鳥がとまっていた。

 くちばしで枝を加えており、俺を見ながら首を傾げている……この野郎ぉ。


「……また良からぬ事を考えていたんだな」

「え!? いやいや、そんな訳……て、天罰って事か?」

「……はぁぁ」


 アードルングが頭を押さえて首を振る。

 また幻滅されたかと思って焦った俺は両手を動かして必死に誤魔化す。

 やれ、勇者様が楽園で良い暮らしをしている事について考えたや。

 やれ、勇者様のように俺も楽園を行けたらの妄想でとか……アードルングが噴き出す。


「ぷ、ふふふ」

「……やっと笑ってくれたな」

「……! ……もう行くぞ」

「あ、おい!」


 アードルングが俺の脇を通って歩いていく。

 少し歩調が速く、俺は慌てて追いかけた。

 アードルングの隣に立とうとすればまた速くなる。

 顔を見られたくないのか絶対に俺を横に立たせようとしない……しょうがねぇな。


「なぁ、アードルングさんよ。エルフの信仰している宗教ってどんな何だ?」

「……我らが崇めるのは緑神リョクシン様だ……宗教の名は緑森廻典リョクシンカイテンだ」

「りょ、りょくしん……難しい名だなぁ……その神様は何の神様なんだ?」

「大地の神。自然そのものだ……我らは自然に感謝し、神の恵みを受けて生きる。故に、月に一度の祈りは欠かさない」

「え? 祈りって今まで見てなかったけど」

「……当然だろ? 人前でやるような事ではない。祈る時は基本的に一人でやる」


 アードルングは俺が話を振れば教えてくれた。

 歩調は段々と緩やかになってようやく顔を向けてくれた。

 俺は彼女の横に立ちながら、彼女の信仰する宗教について教えてもらった。

 

 彼女曰く、教典なるものはあるが。

 そこに書かれている事はほとんどが森で暮らす為の術についてで。

 同年代のエルフたちはあれをサバイバル本と呼んでいたらしい。

 勿論、神についても書かれているが、半分以上は生きる術についてで。

 実践向けの教典ではあったと彼女は語ってくれた。


「……お供えとかもするんだろ。何をお供えするんだ?」」

「供物か……まぁ野菜や虫だな。果物でもいい……肉や魚は駄目だ。供えれば罰が下るとされているからな」

「え、肉と魚がダメなのか。俺たちの主神様とは好物が違うんだな」

「……そういえば、人聖教だったか……それはどんなものなんだ?」

「あぁ、アレはな……一言で言えば、ロマンの塊だな!」

「……は?」


 俺は驚く彼女に聞かせる。

 人聖教の教えはただ一つであり。

 この世界にて名を馳せたものは楽園へと行ける権利を得られるのだと。

 だからこそ、この世に生を成したのであれば誰よりも名を上げて英雄になるべきなのだ。


「主神ランデインは大の酒好きでな。肉だって一日に何十人が食うほどの量を食べる。供え物は酒や肉が主で……まぁ祭壇まで作って祈るような奴はそうはいねぇけどな。ほら、ヒューマンって適当な奴が多いし」

「……聞いたことはあった。人聖教の教えは夢ばかりだと……壮大であり、物語のようで……何となく分かった気がする……まさか、あのエイマーズも?」

「まぁアイツもその口だろうな。ヒューマンの男たちが夢見がちなのも、そういう教えがあるからだしな! ははは!」

「……頭痛がしてきたぞ」


 けらけらと笑いながら語ってみたが。

 アードルングは少し眩暈を覚えたみたいだった。

 まぁ他の種族からはあまり良いようには見られていないが。

 これはこれでいいものだと思う。

 

 教えにしろ何にしろ。

 人が信じたくないようなものではな意味がない。

 誰しも希望や夢っていうキラキラしたものに惹かれて集まるんだ。

 そこに金や利益がなくたって、人が信じたいと思える何かがあればそれで十分だ。

 人聖教は、そういう夢に溢れた良い宗教であり。

 他の教えについてだって肯定的なんだ。


 俺たちの信じる神は主神ランデインだが。

 他の世界には、様々な神が存在している。

 それらを否定する事も、それらを排除しようとする事も許されない。

 全てを認め尊重し、敬意を払わなければならないのが人聖教の教えだ。


「……英雄になれ。しかし、無益な争いは好まず……良い教えだろ?」

「……少し無理難題にも聞こえるが……まぁいいんじゃないか?」

「はは……でも、エルフの宗教かぁ……お前の国では、祭りなんかは」


 俺が何となく質問しようとして――彼女の纏う空気が一変する。

 

「――知らん。私はもうあの国の国民じゃない」

「……! そっか……うん、そうだな。悪い」


 アードルングは遮るように言ってきた。

 俺はハッとしてすぐに謝る。

 彼女は無言で前を見つめていたが。

 その瞳には僅かばかりに怒りが含まれていた……何となく分かって来たかもな。


 彼女が俺の旅に同行できない理由。

 それは十中八九が彼女の故郷の里……いや、エルフの国にあるのか。


 何かしらの理由で国から出ていったのか。

 そうして、国から遠ざかるようにこんな場所までやって来た。

 最初に会った時から薄々感じていた。

 彼女は銀級冒険者なのにたった一人で行動している。

 どんなに優れた冒険者であろうとも、経験を積み腕を上げればパーティを組むのが基本だと師匠は言っていた。

 一人では限界が来て、仲間を求めるようになるものだとも聞いたが。

 彼女は最初から一人であり、仲間を作ろうもしていなかった。


 ……だけど、そんなアードルングが俺の為にエイマーズのパーティに入ろうとしてくれた。


 きっとあの時の彼女は俺を助けてくれようとしたんだ。

 危険な依頼であり、命を落とす可能性が高かったのにだ。

 しかし、そんな依頼なんかよりもエルフの国に近づくことを恐れている。


 ……一体、彼女の過去に何があったのか。それを知らない限りは、その原因を解決する方法何て……。


 俺たちは暫く間、黙って足を動かし続けた。

 黙って、黙って、黙って。

 その間にも俺は自分の中でどうするべきかを考えて――


「――何も考えるな」

「……え?」

「お前の顔を見れば分かる……言わない限り聞かないんだろ?」


 彼女は薄く笑みを浮かべる。

 俺の言葉を借りて忠告してきたのだ。

 俺はそれを聞いて少しだけ顔を顰める。

 

「……! それはそうだけど……でも、俺は!」

「――! 止まれ。敵だ」


 アードルングが片手を上げる。

 俺はハッとして腰から剣を引き抜く。

 周りを見れば木が所々に生えていて、小さめの岩が転がっているくらいだが……。

 

 ――瞬間、何かが俺たちの方向に飛んできた。


 アードルングは横に飛び回避。

 俺も後ろに下がりながら剣でそれを弾く。

 カラカラと転がったのは矢であり、木の影から現れたのは緑色の体をしたゴブリンたちだった。

 隠れ潜むゴブリンも合わせれば数は合計で十匹ほど……少し多いな。


「はぐれにしてはそれなりにいるぞ……まさか、偵察部隊か?」

「可能性はある。地図で確認したが、少し先に小規模な集落があるらしい……街道にいるのなら、こいつらは偵察というよりは足止めか」


 奴らは弓矢を持って攻撃を行っている。

 俺はすぐに背中に背負っていた鞄を脱いでから遠くへと投げ飛ばした。

 体が軽くなり、奴らの攻撃も回避しやすくなる。

 

「――よっと!」

 

 眼前に迫る矢を剣の柄で弾く。

 今まで戦った魔物たちに比べれば、こいつらの攻撃は止まって見える。

 奴らの攻撃を回避しながら、俺たちは奴らを分析する。

 どいつもこいつも通常種のゴブリンだが。

 冒険者が持っているようなちゃんとした作りの武器を持っている奴らもいる……いや、少し違うな。


 死角から飛んできた矢を切り払う。

 転がったそれには何かの液体が塗られていた。

 恐らくは毒であり、ただの糞尿で作られたものでは無いとすぐに分かった。

 こいつらが薬品を自分たちで調合して作れる訳がない。


 ゴブリンを指揮する奴がいる。

 そして、そいつの知識で各々に武器を作らせたのか。

 毒の調合法を知っていて、武器を作る術も心得ている相手か……まさか。


「ゴブリン・ロードか? だとしたら、やべぇぞ!」

「あぁ集落もそうだが。街が襲われる可能性もある……こいつらを片付けて集落へ急ぐぞ!」

「おう!」


 アードルングが矢を四本番える。

 そうして、魔力を纏わせたそれを放てば障害物となる木ごとゴブリンの頭部を貫いた。

 一気に四体のゴブリンが死体となった。

 他の奴らはアードルングの危険性を理解し、一匹が笛のようなものを吹いた。

 すると、地中から勢いよく何かが飛び出してきて――こいつは!


「ロック・ワーム!? 何で此処に!?」


 地中から飛び出してきたのは魔物で。

 長く巨大な体は地中に埋まっている分も含めれば五メーテラはあるだろう。

 複数の足が刃のように鈍く光っていて。

 大きく開いた凶悪な口からは紫色の瘴気が出ていた。

 鉱物を取り込んで硬くなった紫色の甲殻は並みの刃では傷がつかないほどに硬いと聞く。

 真っ赤な四つの目をぎょろぎょろと動かしながら、奴は体を地中に潜航させて俺たちに襲い掛かる。

 全部で三体もロック・ワームがいるが。

 明らかにそいつらが此処にいるのは異常だ。


 主に打ち捨てられた鉱山地帯や山岳地帯にしか生息していない筈で。

 奴らにとって栄養となる鉱物も硬い岩も此処にはほとんどない。

 そんな奴らがゴブリンの笛の音を聞いて現れた事は偶然なんかじゃない……何だ、この胸騒ぎは。


 奇妙な事の連続だ。

 そして、俺の勘が危険を告げている。

 集落へ行けばどうなるかは分からないが。

 俺の心は先に進む事を危険だと俺に教えているようで――いや、迷うな!


 こいつらを倒してすぐに集落に行く。

 そうしなければ、俺は絶対に後で後悔するだろう。

 助けられる筈の人を見捨てて先になんか進みたくない。


「無事でいてくれよ!」


 俺は地中から出て来たロック・ワームの攻撃を回避した。

 そうして、剣に魔力を纏わせて攻撃する。

 薄く奴らの体に傷が出来た――が、浅すぎる。


 奴らは鳴き声を上げながら体を振って攻撃してくる。

 俺はそれを魔力で防御し、そのまま体を回転させながら地面に着地した。

 見れば弓矢を持っていたゴブリンたちは逃げて行っている。

 俺は舌を鳴らしながら、こいつらは足止め用の魔物だと確信した。


「手早く片付けるぞ」

「――!」


 アードルングの纏う空気が変わる。

 彼女は魔力を矢に一瞬で纏わせた。

 そんな彼女目掛けて、ロック・ワームは背後から襲い掛かり――彼女の姿が消えた。


 一瞬だ。

 一瞬にして、ロック・ワームの背後に回った。

 そうして、魔力を纏わせた矢を放てば、次の瞬間にはロック・ワームの体は吹き飛んでいた。


 バラバラになったそれの残骸が散らばる。

 奴らは仲間の死を見て慌てていて。

 そんな奴らの動揺を無視して、アードルングは大きく跳躍した。


 奴らは勢いよく地面に潜航する。

 これでは地面に着地した瞬間に襲われる――そう思っていた。


「甘い」


 彼女が呟いた。

 既に彼女は矢筒から矢を二本取り出していた。

 それに魔力を纏わせて連続して放った瞬間。

 その矢はまるで生きているかのように動いて、地面の中へと吸い込まれるように飛び込んだ。

 そうして、地面が一瞬にして盛り上がったかと思えば地面が避けて突風が吹く。


「う、ああぁ!!」


 俺は剣を地面に突き刺して耐える。

 風が収まれば、風と共にロック・アームの体液が霧状に散布されていた。

 今の攻撃で瞬く間に、二体の敵を片付けた。

 恐ろしく手慣れていて、恐ろしく強くて……これが銀級……っ。


 俺はごくりと喉を鳴らした。

 彼女は優雅に地面に着地してから俺に視線を向けて来る。


「先に行く。後からついてこい」

「あ、おい!」


 アードルングは俺の返事も待たずに駆けだす。

 恐らくは、あの偵察部隊の殲滅と集落の安全確認に行ったんだろうが……クソ!


 俺は急いで荷物を回収に行く。

 待っていて欲しかったが、俺が彼女の足を止めることは出来ない。

 彼女は個の力で銀級になったんだ。

 大して俺はまだ白蝋級の雑魚であり、彼女を先に行かせるのが最善だ。


 頭では分かっている。

 しかし、男としては不甲斐ない。


「……こういう所も信じてもらえない理由の一つか……くそ」


 俺は鞄を背負う。

 そうして、弱気な考えを頭を振って消す。


 今はそんな事はどうでもいい。

 今は集落の人たちの安全が最優先だ。

 俺はそう自分に言い聞かせながら、彼女が向かった方向に走り出した。

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