霜降、唐突
山崎
半端
「ねえ、うち彼氏できた。」
携帯電話のバイブとともに、窓から冷たい空気が流れ込んできたような気がした。
10月も下旬に差し掛かっている。ついこの前まで嫌というほど感じられたあの絡みつくような暑気の気配は、この空にもう一切の面影すら残さずどこかへ消えてしまっていた。
ーーーーーー
失恋の散文を書こうと思ったのですが、元恋人とお別れしてから一週間もたたないうちに、そのときどんな感情で泣いていたのか、僕は画面に向かってどんな表情をしていたのか、思い出しても漠然としたまま色褪せていくだけのような気がして、書くのも億劫になってしまったので、書くのはやめました。だけど下書きに残しておくだけというのも、その時の自分に失礼な気がしたので一応公開しています。情の熱を冷ます供養だと思って読んでいただけたら幸いです。がんばって生きましょう。
霜降、唐突 山崎 @tadou
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます