霜降、唐突
山崎
半端
「ねえ、うち彼氏できた。」
携帯電話のバイブとともに、窓から冷たい空気が流れ込んできたような気がした。
10月も下旬に差し掛かっている。ついこの前まで嫌というほど感じられたあの絡みつくような暑気の気配は、この空にもう一切の面影すら残さずどこかへ消えてしまっていた。
ーーーーーー
失恋の散文を書こうと思ったのですが、元恋人とお別れしてから一週間もたたないうちに、そのときどんな感情で泣いていたのか、僕は画面に向かってどんな表情をしていたのか、思い出しても漠然としたまま色褪せていくだけのような気がして、書くのも億劫になってしまったので、書くのはやめました。だけど下書きに残しておくだけというのも、その時の自分に失礼な気がしたので一応公開しています。情の熱を冷ます供養だと思って読んでいただけたら幸いです。がんばって生きましょう。
霜降、唐突 山崎 @tadou
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