第3話 かんちがい
9月26日
なんだかあなたの様子がおかしく見える。
一緒にいる時間が減って、触れてこなくなって、目が合わなくなった。
近づいたら距離を置かれるのはどうして?嫌いになっちゃった?
疑問と不安で胸がいっぱいになる。
あなたの中に私はちゃんといますか?
10月14日
疑問が確信に変わる。
きっと新しく恋人か好きな人ができたのね。
あなたから聞いたわけじゃない。だけど分かるの。携帯とずっと睨めっこして、私なんか放っておいて去っていくあなたの後ろ姿は、彼女がいた時の姿にそっくりだもん。
気持ちは通じてるなんてバカみたいに思い込んで。勝手に私の気持ちは分かってると思うなんて最低な私が大嫌いよ。
10月21日
苦しくて苦しくてあなたを突き放した。
あなたの声なんて全部聞こえないふりしてあなたの目線から逃げた。
私に近寄らないで、触れないで、話しかけないで!
あなたを拒絶して嫌いになりたくて逃げる。
全部全部嫌い。素直になれない自分も、素直にさせてくれない環境も、あなたを奪う時間も。全部全部いなくなっちゃえ。
10月27日
あなたを諦めることにしました。
でもあなたの顔を見たら、声を聞いたらきっとまた好きになってしまうから、あなたを好きなままあなたの前から消える選択をします。
でも最後に一つだけ。あなたに忘れられない傷をつけたくて、ラブレターを送ります。
読んでも読まなくても大丈夫。
返事をしてくれてもしてくれなくても大丈夫。
わがままを言うなら悪い返事なら言わないで。
夢は夢のままで終わらせて欲しいです。
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