石 vs 雨

お久しぶりです、石です。


今日も今日とて雨です。

最近のお母さんは頭が痛いのかよく掃除中に止まります。


なぜでしょう?

僕にはわからないです。


たまにお母さんは痛いと溢します。

なのできっと痛いのでしょう。


痛いとはどんな感情でしょう。

石にはわかりません。


少し調べてみたい気もします。

感じてみたい、そう思ってしまったが故に実行するしかありません。


さて、一旦棚の上から落ちてみましょう。


うん、無理ですね。


石は自力で動けない事を忘れてました。

これはお母さんや男の子を眺めすぎてしまったせいです。


さあ、視点を変えましょう。


家の中だけでは飽き飽きする今日この頃。

まあ、だからと言って見えるのは外の景色だけ。


雨ですって。

水が空から振り続けるこの現象の名前だそうです。


ここ数日毎日です。


太陽さんはどこに隠れているのでしょう。

早く出てきて欲しいです。

男の子に早く野球をやってもらいたい。


だって、苦しそうに辛い思い以上に幸せそうな顔をします。

石はその顔が大好きです。


だからどうか、どうか早く太陽さん戻ってきてください。

石の願いが届く日はいつ来るのでしょう。


今日は雨です。


でも、必ず太陽さんは戻ってきます。

しかも虹さんを連れて。


だから今日も石は待ってます。


太陽さんが戻ってくる日を。


さあ、もう直ぐ男の子が帰ってきます。


石の視点も戻して男の子が部屋に入ってくるのを待ちましょう。


石の独り言を見てくれてる皆さん、


雨のように辛いことはいつか必ず消えます。

誰かが傘をくれるように手を差し伸べてくれたり、

建物へ呼ぶように守ってくれたり、

一緒に雨の中を走れる仲間ができたり、

雨を喜ぶポジティブ思考が身についたり、

良いことが起こると石は信じて待っています。


石は動けない、何も伝えられない、

でも、信じています。

いつか、こんな石が感謝を伝えられる日が来ることを信じています。


だから、人間の皆さん、信じてみませんか、石と一緒に。





あとがき


作者のあおとです。

最近少し嫌なことがあり、生きる希望はないとここ数日思うことがありました。

でも、どこか嫌なことあっても雨が流してくれるって思いながらいます。


皆さんに幸せが訪れますように。


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