第4話(CとD)

 AとB、CとDのうち一番最初に宮殿を離れたのはチームAでした。ほとんど同時に棒人間ズが離れました。そのあと十五分が経ち、ついにハル率いるBが出発しました。

 一番手の出発から二十五分が経ちました。パグ率いるチーム同僚が出発しました。パグバカズの2人はパグをせかしました。しかしパグはあまり離れませんでした。

 パグはテツの父親です。ふざけるのが好きでよく吠えます。なのでテツは「中堅(忠犬)パグ公」と呼んでいます。


 そのパグ公の指令で、30キロほど離れた一宇島に行くフェリーが一番遠い港、佐久間港にチームは向かうことになりました。佐久間港のほうは、まだ冬です。地球の表面はおよそ5億キロだそうです。アラバキは8億3000万キロだと求めたのは国王です。

 国造りの役所で、7億キロを申請したのですが、字が汚く、ミスで8億キロの星が出来上がってしまったのです。

 ロケが始まったのはテツの誕生日を記念し4月24日です。しかしロケの終了予定日は半年後の10月5日です。

「うわああ! スケジュールドタキャンか……」しかし国王のマネージャは半年間仕事がないことを告げ、チームDは高額なギャラに呑まれたのです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

さすがに歩くか…… 沼津平成 @Numadu-StickmanNovel

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画