　この「……」。三点リーダーという名前です。三点リーダーと入力すると「…」に変換されないですかね。されると思うんですが。

　小説における……は、この三点リーダーを偶数回連続させます。つまり、二回連続、四回連続として使います。奇数回連続では使いません。理由は知りませんが。

　さて、この三点リーダー。たまに異様に多用されている小説があります。その作者さん、マンガの読みすぎです。

　いえ、ちょっと表現が悪いですね。マンガと小説を混同しています。

　マンガでは、セリフの吹き出しに多数の……が使用されます。これは、絵的に間を表現する技法です。セリフの間、ですね。

　が、小説は絵ではありません。……をマンガのセリフと同じように多用すると、文字情報の中に意味のない夾雑物が多数挿入されて、ただ読みづらいだけになります。

　もちろん小説のセリフや本文にも……は使用されます。が、使い所を考えて下さい。

　マンガから入って小説を書く人は、ほんとこの……が好きで、まったく使用する必要のない…………ところでも、とにかく………………です。………………ですよ。…………なんで、そんなに……………………が、すきなんですかね……。　

　こんな感じになってます。

　たまに、戦闘描写の文末をすべて！にしている方がいますが、強調は、すべてを強調してしまうと効果がなくなります。……も！も、ここぞというところで、ビシッと使っていきましょう。

　！の話が出たので、！と？の話もしましょう。

　！と？は、日本語ではないです。どこかで入ってきて、いまは小説の中でも普通に使われています。使い方の説明はするまでもないですね。

　ただし、標記の上ではルールがあります。

　文末に！と？が来た場合は、全角スペースを入れましょう！　それで、そこが文末という印になります。

　また、そこが文末でない場合！は、そのまま続けても構いません。

　そうなの？　と驚いた人もいるかも知れませんが、やらなくても構いません。大概、どっちでも意味は通じます。が、これを知っていると表現の幅が広がる！と思いませんか?　ということで、知識として覚えておいて下さい。

　また、セリフの文末として使う場合は、「おはよう！」のように、全角スペースを入れる必要はありません。

　さらに、！のあとに……が続く場合も、スペースは必要ありません！……ということ、知ってました？　入れてもいいんですが、変にスペース開くから、入れなくていいみたいですよ。

　でも、これ。レーベルによって判断がちがうらしいですね。まだまだ整理されていないルールということなのでしょうか。

　あとたまに、「そうなの！？」という標記を見ますが、ここは半角の？と！を並べて「そうなの!?」としたほうが見栄えはよくありません？

　ちなみに、カクヨムの場合縦書き表示にすると、どちらもきちんと同じ「!?」で表示されます。そういうところ、凄いよな、カクヨム。

　次はルビの話をします。

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