第12話 ちょっとした気遣い重要
さて、誰かがあなたの作品をランキング画面からクリックしてくれました。
ここからは、あらすじが重要になります。
読者はあなたの作品に興味を持ち、あらすじを読みます。
また、同時にタグも確認されます。
タグは検索にも使われますが、特殊な作品を探している人以外、単語で検索はされないでしょう。
その場合の対応も含めて、「あらすじ」と「タグ」は、ちょっと興味をもってウインドーショッピングしているお客さんが足を停めるようなものを、書きます。
ここからは具体的な対応策はありません。
あなたの作品の内容を考え、キャッチコピー→タイトル→あらすじ、タグ→第一話→第二話までのラインを考えて、あらすじもタグも、自作へのプレゼンテーションとして創作する必要があります。
そして、ここで読者に、同時に確認されてしまうものがあります。
それが、「各話タイトル」です。
たまに、各エピソードのタイトルを単に数字にしたり、何も入れなかったりする人を見かけますが、それはNGです。NO GOOD。悪くはないが、良くもない。
長編小説を書いた場合、エピソードによってアクセス数がちがうことがあります。
ぶらりと覗きに来た人が、気になるタイトルのエピソードを確認しにきているんです。それでも結局読まないのかも知れませんが、少なくとも内容までは確認してくれている。
また、第一話を「プロローグ」とする人もいます。これは、やってみると分かるのですが、「プロローグ」は読まれません。なぜか次のエピソードから読まれます。
さらに最悪なのが、第一話に「登場人物紹介」とか「物語設定」とか「用語解説」がついているパターンです。
ぼくは、これがあるのを見た瞬間、離脱します。いろいろなところで聞いた話では、ぼくと同じ意見の人が多いようです。
「人物紹介」も「物語設定」も「用語解説」も、それがあるということは、それを覚えて予習しなければ本作は読めないのだ、と告げているのと同じです。
この小説は事前に、人名を覚えたり、用語を覚えたりする必要がある。設定も複雑で、本編を読んだだけでは理解できない小説であると謳っているようなものです。
「登場人物紹介」の話が出たので、ついでにキャラクターについても注意をしておきます。
主要登場人物には、覚えにくい名前やごっちゃになる名前は避けましょう。
例えば、主人公が三人の女性だとします。
浜辺美波
飯豊まりえ
山本舞香
と勝手に実在の女優さんの名前を使用させていただきました。
で、この三人で小説を書き、表記を、ミナミ、マリエ、マイカとしました。これ、アウトです。
ミナミ、マリエ、マイカの三人の名前表記では、読者はキャラの区別がつきません。あなたの頭の中でキャラは作られていても、読者の中ではもう、誰が誰だかわからなくなっているんです。
漫画アニメとはちがって、小説のキャラ立ちは名前表記がもっとも重要です。
あなたの小説には、カタカナ三文字の名前のキャラは何人出てきますか?
カタカナ三文字の名前というのは、どうしても使わなければならないことがあります。が、そのためにも、努力してカタカナ三文字の名前は使わないようにすべきです。
逆にカタカナ三文字にした方がいいパターンもあります。
「東光太郎」
ある特撮の登場人物ですが、この名前、意外に読みにくいです。
ちなみに「ヒガシ・コウタロウ」と読みます。でも、「アズマ・コウタロウ」とも読めるし、「トウコウ・タロウ」とも読める。
小説の登場人物で、「東」という名字はやめたほうがいいです。「ヒガシ」なのか「アズマ」なのか分かりません。これならいっそ、カタカナ3文字のヒガシなりアズマなりで統一したほうがいいです。
同じような例は、まだまだあると思います。
また、格好いいキャラクターには格好いい名前をつけましょう。
「冴羽獠」、「シャア・アズナブル」、「ラインハルト・フォン・ローエングラム」。
格好いいキャラクターは、名前も格好いい。
例えば「超絶イケメンのお殿様」の名前がこれだったら、どうでしょう。
「志村けん」
極端な例ですが、いくらあなたが、偶然の一致だと主張しても、読者の頭の中には違う顔が浮かぶのではないでしょうか。
キャラメイクの話はやり始めると長くなるので、ここらでやめておきます。
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