第10話 カクコンで戦うための最重要の武器


 露出を増やすには、自主企画に参加するのも効果があります。


 前にも書きましたが、同じ自主企画に参加している方からのレビューはポイントがつきません。

 なので、自主企画を利用して仲間を集め、レビューを贈り合うというやり方はいまは出来ません。


 が、たとえば本棚企画のようなものに参加して「恋愛小説」カテゴリーとして露出を増やせば、そういった作品を探している読者の方の目に止まり、☆やフォローが増える可能性が出てきます。


 カクヨムでは、ひとつの作品あたり3つまで自主企画に参加できます。参加できうる限りの自主企画に参加しておくことを勧めます。


 ただし、自主企画はどんどん新しいものが立ち上がります。古い自主企画は下へ下へと流れてきます。

 また、同じ自主企画でも、通常は参加順の表示ですので、早い時期に参加したあなたの作品は、下へ下へ、そして2ページ目3ページ目へと流れていくでしょう。


 参加した自主企画は、ある程度時間が経ったら、新しいものへ引っ越すのが得策かも知れません。



 さて、ここまでは作品の露出を増やすことを推奨してきました。

 が、これは必要な攻略の前半部分です。


 これにもうひとつ、重要な攻略が付加され、初めて読者が増えてくるのです。ただし、この後半部分はかなり難しい。

 が、カクコンでは、いえカクヨムではこれが最大の武器となります。



 それはキャッチコピーです。


 カクヨムでは、タイトルよりキャッチコピーが大きく表示されています。このキャッチコピーがいいか悪いかで、アクセス数が全然違ってきます。


 考えても見て下さい。カクコンのランキング画面にずらりと並んだ作品の数々。


 それをばーっと見て、ん?ってくらい面白そうなキャッチコピーがあれば、人は目を留めます


 留めてくれれば、あなたの勝ちといっても過言ではない。そのうちの何割かがタイトルをクリックし、あらすじを読み、そして、第一話まで覗いてくれるかもしれない。


 いくら露出を増やしても、第一話まで覗いてもらえないと、その先はありません。

 もっとも、さらにその先は、あなたの小説の出来次第ですが。



 ただ、このキャッチコピーが難しい。人の興味を引くたった35文字! でも、その1行に作品の成否がかかっているのです。


 ですから、キャッチコピーは時間をかけて良いものを考えましょう。


 といっても、たった一行で作品を紹介し、読者を引き込むというのは難しいです。カクヨムにおけるキャッチコピーは、それだけでも、ひとつの芸術作品といえます。


 いやまじ、長編一本書くくらいのエネルギーを使ってキャッチコピーは考える必要があります。



 いいキャッチコピーが書けたとしましょう。


 読者はひと目見て興味をそそられ、あなたの作品をクリックします。もしくは、クリックしようとします。


 が、ここで想定読者さんが二の足を踏む場合があります。


 ここから話すことは、じつは小説の内容に関わることですので、後に回します。その前にひとつ、説明しておくことがあります。



 それは、作品につくヘイトコメントです。


 読者が増えれば、その中には必ず暴言をコメントする人がでてきます。


 一番多いパターンは、大昔の巨大掲示板「2ちゃんねる」に書き込んでいたようなお年寄りの方々が、そのノリで書いてくるコメントです。



 当時のノリで、「2ちゃんねる」構文でコメントしてきます。

 当人は洒落たことを書き込んでいるつもりかもしれませんが、大概が作者を傷つけるヘイトコメントです。


 ヘイトか否かは、作者がどう感じるかです。コメントした人がどういうつもりかは関係ありません。



 ヘイトコメントは作者の心を深く傷つけますが、それを読んだ他の読者も不快にさせます。が、残念なことにヘイトコメントした当人はまったく気づいていない、いわば空気読めない老害です。

 すでに時代は変わってしまっているのですが、そこに気づいていない、いわばネットの世界の地縛霊です。


 ヘイトコメントをもらった場合の正しい対処法は、コメントを削除。ついで、ユーザーをブロックです。ブロックは、ユーザーのページにいって、フォローのボタンを触ると出てきます。


 ブロックはばんばんしてしまって構いません。

 一度ブロックしたユーザーからは、あなたに接触することができません。

 が、SNSなんかやっていると、そっちはどうか分かりません。



 また、ヘイトコメントをもらったら、スクリーンショットを保存しておくことをお勧めします。


 ひどい内容の場合は、運営に連絡して構いません。

 こういうことはバンバンやりましょう。


 ここはコメントで喧嘩するかつての巨大掲示板ではありません。小説を楽しむ場所です。


 「お客様は王様です。しかし、王様の中には首を切られた者も大勢います」


 とは三谷幸喜さんのドラマのセリフです。まさにその通り。


 バンバン削除。バンバンブロック。バンバン通報しましょう。相手にする必要はありません。



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