第3話 今年は諦めるべきではないですか?
もうすぐカクコンの募集が始まりますね。みなさん準備はよろしいでしょうか。
もし、あなたの書いた小説がめちゃくちゃ面白くて、ほうっておいてもどんどんフォローがつき、☆がバンバン入ってくるようなら、何も心配はありません。黙っていても読者選考は通るし、それくらい面白い作品なら大賞も夢ではないでしょう。
が、そうではない場合、☆が足らなかったりフォローが少なかったりすれば、読者選考で落とされ、編集部の目に留まる可能性はゼロになります。
事実、カクコンではないですが、あるコンテストで入賞し書籍化された作品は、驚くほど☆が少なかった事例があります。
また、本屋大賞を受賞した『同士少女よ敵を撃て』は、公募に出す前にはカクヨムに掲載されていました。
ということは、すなわち。
読者選考を突破しないと、スタートラインには立てないということです。そして、この読者選考を突破する方法は、あります。無くもない。
が、確実な方法はありません。
少なくとも、突破する確率を高める方法はあるんです。
そのうちの一つの条件として、カクコンには新作で挑むべきであると、ぼくは思います。これにはいくつかの理由があるのですが、まず今の段階では、新作を連載という形でコンテストに出さないと、かなり不利であると覚えておいて下さい。
新作を読者選考期間中に連載する。
あなたはこれが可能でしょうか? 未公開の自信作が、10万文字書けた状態で用意されているのなら、理想的です。ハッキリ言いましょう。ぼくはこの状態です。もう少し言うなら、完結済みです。
もしそうでないのなら、あなたはかなり苦戦を強いられます。
現在執筆中の作品があり、まだ書き終えておらず、予定としてはカクコン読者選考期間中に10万文字書ける状態。これは、あまりよくありません。
その状態なら、ぼくは今回のカクコンは諦め、来年のカクコンへ挑戦することを推奨します。
また、旧作で参加しようと思っている方。
すでに公開された作品を、ボタンだけ押してカクコンに出そうとしている方。
もし、本気でカクコンに出るつもりなら、その作品を一度削除もしくは非公開にし、コピーして新作として新たに連載することを推奨します。
ただし、その場合、過去に読んでくれた方々はもう一度読んではくれないし、いただいた☆もレビューも再びもらうことはできないでしょう。
近年カクコンへの応募数が増加している理由のひとつは、過去作をカクコンにぶち込んでいる古参ユーザーが増えているからでしょう。
が、カクコンに過去作、特に以前カクコンに出して落選した作品を出しても、読者選考突破は可能でしょうか? その作品は、過去に一次選考を通ったのでしょうか? 通ったとして二次選考は通っていませんよね。
通っていたら、ここにはないはずです。
つまり、過去作を出すことは、多少の推敲をしたとしても、所詮ただの
だから、もう一度冷静になって考えて下さい。
あなたは、今年は諦めるべきではないのか?ということを。
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