第6話 源氏名として。
高校を行きながら、風俗やる事になって
日が経った頃。
ドライバーと付き合って風紀をしていた。
19歳なりたてで、右も左も分からない。
ただデリヘルで裏引きしたら儲かる。
その言葉をスカウトマンに言われて
信用してやっていた、本当に馬鹿な自分がいた。
2人のドライバーに手を出したという
レッテルを貼られた私は
逃げるように新しいデリヘルを探した。
そして、共にタトゥーも彫り進めた。
最初は「何となくカッコイイ」
そんな程度の気持ちでコツコツ入れて
考えが変わったのは25歳になって
今の主人と言える人と出会った時だった。
個性として受け入れて
何もかもを受け入れてくれる主人には
感謝している。でも
裏切られた心の傷は癒えない。
ああ、こいつもか
って思うことは多々あった。
でも、風俗という仕事を理解して
今でも合わせて8年一緒に居ることには
感謝しきれない。
これからの自分は
裏切らないと誓いたいけれど、分からない。
愛情が、分からない。
いつ裏切るかも、分からない。
所詮、人間だから裏切るだろう
という目でしか見られない自分が
憎くて仕方ないのだ。
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