第9話
そう話している間に、残る手錠は左手のみとなった。「…名前は?」セリスが問う。「ロック…ロック=コールだ。俺はリターナーのパイプ役さ。」セリス「リターナー⁉…なるほど。だから、ここまで来れたのか。」――“カチャッ”最後の手錠が外れた。「さぁ、いくぞ❗」ロックがセリスを抱え走る。「傷、痛むだろ?」ロックが心配そうに言う。」セリス「…ああ。だが、彼女に比べればどうって事はない。」ロック「彼女?」セリス「帝国に操られている女だ。殺しなどしたくないだろうに、ケフカの手により、無理矢理させられている。」「…ティナの事か?」ロックがセリスに問う。セリス「知っているのか?」
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