第7話

その場にいるもう一人の中級兵士がセリスに手をあげる。「うっ」セリスが息を詰まらせる。「どうせ明日には処刑されるんだ。今のうちにへらず口を叩いとけ。おい、お前はここにいろ。俺は上の様子をみてくる。」そう言い残し中級兵士はその場を後にする。残された帝国兵はグッタリとしたセリスを見つめる。「俺はアンタに惚れて帝国に入ったんだ。上にたちアンタを振り向かせようと必死で頑張った。だが、実際はアンタが上で俺が下。これじゃ、アンタを手に入れる事なんか出来やしない…だが、今はアンタを手に入れる事、出来るぜ?」帝国兵はいやらしい目でセリスの胸元を見る。

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