第2話
須藤組 頭side
俺がクロを貸してくれるように頼むと赤羽はすんなりと貸してくれた。
赤羽の裏で1人動き回っているクロだが、須藤でもその力を貸してもらっている。
あいつが初めてここに来た時は約三年前だがその時以来、実は直接会っていなかった。
仕事内容を言ってそれを果たしたら高城を通して連絡がくるだけ。
忙しいがゆえに会ってこなかったが、今は安定している時期であるし、あいつのことはずっと興味があったためただ単にあいつを知る為に会ってみようと思った。
「クロを連れてきました。」
「あぁ。お前は外せ。」
「はい。」
会った時と変わらず全身黒づくめ、もちろん顔は見えない。
しかし、
「お前、背伸びたな?」
そう言った瞬間、いきなりそんな事を言われると思っていなかったのか肩がビクッと揺れた。
「ハハッ。完璧に仕事をこなすもんだからあの身長でももう立派な大人だと思っていたが、成長してるってことはまだガキなんだな。」
俺がそう言っても何も言葉は返ってこない。
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