第2話 お尻に栄光あれ!

 ウィリアム・カイザー・アイゼンガルドは国の宝である。


 この世界では男は希少だ。ウィリアムには九人の姉妹がいるが、男兄弟は一人もいない。


 さらにいえば、皇族の血は世界で最も優れた爆乳家系である。皇族の女はみな爆乳だ。ウィリアムの母も、九人いる姉妹も、みな爆乳だ。爆乳は遺伝する。


 つまりウィリアムの子も爆乳を約束されているのであった。


 ゆえにウィリアムは国の宝である。


 15歳になるまで後宮の中で大事に大事に育てられてきた。食事から睡眠にいたるまですべてを管理され、望むものはすべて与えられ、一切のストレスなしに過ごした。


 不幸なことに、前世の記憶を持つウィリアムにとってはその徹底管理こそがストレスであったが、じきに慣れてしまった。


 後宮の中は美しい世界として完成されていたのだ。元来部屋の中で過ごすことを好むウィリアム・増永雄太は書物を読み、絵を描き、お菓子を食べることで満足した。


 そして今日が――成人の儀である。


 皇族男児を貴族社会に向けてお披露目する、国の威信がかかった一大行事であった。




 控室で、ウィリアムはひどく緊張していた。心臓が口から飛び出そうな心地である。


 オフィーリアがハンカチで額の汗を拭ってくれる。


「ご心配は不要です、殿下。大変優美かつ勇猛でございます」


「そうかな」


 ウィリアムは鏡に映る自分の姿を見た。


 顔立ちは整っている。だが自信に欠け臆病な気質が表情に表れていた。頬をきゅっと引き締めてみるが変わりはしない。


「服に着られているようにしか見えない……」


「そんなことございません」


 オフィーリアがきっぱりとした口調で言う。


「とてもよくお似合いですよ」


「ああ……だが恐ろしい。多くの人に注目されるというのは初めての経験だ。失敗をすれば一生の恥となるだろう……」


 ウィリアムは忙しなく歩き回る。そうでもしなければ手足の震えがおさまらないのだ。


 オフィーリアはくすりと笑った。


「それほど落ち着かないのであれば、私のお尻を触りますか?」


 ウィリアムはぴたりと止まった。


「君はなんということを言うのか」


「誰も見ておりませんよ。それに、私のお尻も殿下に触れてほしいと望んでおります」


 ウィリアムはオフィーリアの背中に回り込み、その引き締まったヒップを観察した。


「それはまことか? このお尻が触れられることを望んでいるのか?」


「はい。望んでおります。私自身はどうでもよいのですが、お尻が主張するのです」


「そうか……」


 オフィーリアは壁に手を当ててお尻を突き出した。くびれたウエストから膨らんでいくなだらかな腰の曲線が美しい。オフィーリアは顔だけを振り返って見つめてくる。


「お急ぎください。そう時間はありませぬ」


 ウィリアムは唾を飲み込み喉を鳴らして、そのお尻ににじり寄った。


「……逃げるでないぞ」


「逃げませぬ」


「えい!」


 両手でそっと包み込む。まんまるで柔らかく、それでいて指を弾き返すような弾力がある。


「あぁ」

「おぉ」


 二つの息が交差した。


 お尻絵踏みの練習のため、ウィリアムは毎晩このお尻を踏み、触れてきた。しかし何度触れようとその度に違った味わいをもたらすのだ。


「よいお尻だ」


「お尻も喜んでおります」


 ウィリアムは真面目な顔で粛々と揉む。彼はお尻を鑑賞するのが好きであったが、触り揉むのはもっと好きであった。


 ねっとりとした愛撫にオフィーリアは頬を赤く染めた。


「……お尻が昂ってしまっております」


「よいお尻だ」


「……お尻は踏まれることを望んでいます。そのことをお忘れなきよう、殿下」


「大丈夫だ。罪悪感が消えたわけではないが、免罪符を得た。踏まれることを望むお尻もある。そうだろう?」


「そうでございます。このお尻は踏まれたいと言っております。聞こえますでしょうか」


「ああ、聞こえるとも」


 ウィリアムはお尻に耳を当てた。すると声が聞こえた。踏まれたい踏まれたいと囁いている。


 ふと、ドアがコンコンとノックされた。


 ウィリアムは慌てて体を離す。


 扉の向こうから「もうまもなくでございます」と声が掛けられた。


 オフィーリアはお尻を差し出す姿勢をやめ、ウィリアムの服装に乱れがないかを確認していく。


「……完璧でございます。あなた様のお言葉を借りるのであれば『君は美しい』でございます」


 ウィリアムはふっと口元を緩ませる。


「信じていいんだね?」


「心よりの言葉でございます」


「自信がついたよ」


 ウィリアムは腕を広げ、オフィーリアをすっぽりと抱きしめた。二人の身長は同じくらい。鼻先と鼻先がぶつかり合う。


「君の献身のおかげで、俺は今日死なずに済む。感謝している、オフィーリア」


「……もったいないお言葉」


 ラッパの音が扉の向こうから鳴り響き、扉がゆっくりゆっくりと開いていく。


「行ってくる。見守っていてくれ」


「かしこまりました」


 ウィリアムは手を振って光の方へ歩き出した。オフィーリアは頭を下げて見送る。


 背筋を伸ばし、胸を張って、敷居をまたぐ。彼女の言葉が助けとなってくれる。


 儀式に集まった国中の女貴族たちは息を飲み、目を見張った。


 ウィリアムは美しかった。


 煌めく金髪に、燃えるような瞳。すっと通った目鼻立ちと穏やかな笑みを浮かべる唇は知性の輝きを秘めている。


 感嘆の息が会場を包んだ。数百の視線の中を、ウィリアムはたいして緊張することもなく歩いて抜けた。


 オフィーリアが美しいと褒めてくれたのだ。ならば美しいに決まっている。観衆が見惚れることになんの驚きがあろうか?


 ウィリアムは赤い絨毯の上を進み、所定の位置で止まって膝をついた。


「面を上げよ」


 母王の言葉だ。


 爆爆爆乳な母。忙しいのであまり話したことはない。母の横には姉妹たちが並んでいて、どれもこれも爆乳だ。


 それからいくつかの儀式を行った。母王に徽章を授けられたり、暗記した文を読み上げたり、巨乳を讃える歌をうたったりだ。


 儀式はつつがなく進行した。


 そして――絵踏みだ。


 ついに絵踏みをするときがやってきた。


 ウィリアムの前に大きな絵が運ばれてくる。それはオフィーリアが部屋に持ち出してきた絵のオリジナルだ。


 縮小版よりも迫力があって、筆のタッチが繊細で、等身大のサイズで、本物のお尻とほとんど区別がつかない。


 ウィリアムは思わず見とれてしまった。なんと美しく神聖な芸術であろうか。


 絵の女が微笑んでウィリアムを見た。今度は踏むな踏むなとは言っていない。むしろ踏まれたい踏まれたいと言っている。それはオフィーリアの声で再生された。


 聴衆にとってはお尻絵踏みなんて形式だけの行為でしかない。ずっとむかし邪教との戦いが活発だったころの名残りだ。


 だからウィリアムの葛藤に気付くものなどいるはずもない。


 そのはず――だった。


 ウィリアムは突き刺すような視線を感じて顔を上げる。


 母王の隣、爆爆爆爆爆乳の女が氷のような冷たい眼差しを向けてきていた。


 エカチェリーナ17世。30代でありながら宰相と教皇を兼任する女。


 魔女とあだ名され、異名にふさわしい怪しげな美貌と政治力を備えている。帝国の端から端まで掌握していると噂される女。神の娘であると噂される女。1世から17世まですべて同一人物なのではと噂される女だ。


 目が合った。


 間違いなく目が合った。


 エカチェリーナ17世は目を細める。ウィリアムは首に剣を突きつけられた心地がした。怪しまれている。疑われている。


 進行役の神官がウィリアムを急かした。


「どうぞお踏みになってください」


「ああ踏むとも。――少しだけ待ってくれ」


 ウィリアムは屈み込み、靴の紐を緩めていく。靴を履いたままでは踏めない。裸足なら踏める。それが二人で練習した結果の到達点であった。


 聴衆はざわめき出す。何をしている、何故踏まないのかと囁きあった。


 だが「お尻が好きに違いない!」なんて叫ぶものはいなかった。そのような思考に至るものはこの場にはいない――ただ一人を除いて。


 エカチェリーナ17世だ。ますます鋭い目つきになってウィリアムを睨みつけている。


 ウィリアムは手足が冷たく強張っていくのを感じた。急がなくては。


 靴を脱ぎ、靴下を脱いだ。


 足を揃えて絵の前に立つ。


 絵の女は変わらず微笑んでいた。


 息を大きく吸い込む。視界の端で、オフィーリアが両手を握って祈るように立ち尽くしている。


 オフィーリアが口パクで伝えた。「踏んでください」と。


 ウィリアムは目を閉じた。自分に言い聞かせる。踏むのだ。踏むのだウィリアム。踏むのだ雄太。


 足を持ち上げ、絵を踏む。


 踏んだ。ウィリアムは踏んだ。


 目を開ければ絵の女はまだ微笑んでいた。ウィリアムはほっと息を吐いた。絵が表情を変えるはずもないのだが、許されたような気持ちになったのだ。


「足をお上げください」


 言われるがまま足をどける。


 絵はすぐに回収された。


 儀式官が寄ってきてウィリアムに靴を履かせる。彼女らは「なぜ脱いだのか」と責めるような表情であったが、ウィリアムは「面倒をかけてすまない」と小声で囁くことしかできなかった。


 そして儀式が再開しようとし――


 ――エカチェリーナ17世が立ち上がった。


 国の重鎮であるエカチェリーナの予定外の行動に、会場が静まり返る。


 ウィリアムは凍りついた。呼吸が浅くなっていく。


 エカチェリーナの視線はウィリアムただ一人に注がれている。


「殿下……まさかお尻が好きだなんて、申しませんよね?」


 穏やかな声だ。でも目は穏やかではない。


 ウィリアムは笑った。乾いた笑いだ。


「ハハハッ、馬鹿げたことを。私は大きなおっぱいが大好きです」


「嘘ではない……ようですが」


「ええ。私は大きなおっぱいがとっても大好きです」


「おしりとおっぱい、どちらが好きですか?」


「……………………おっぱいです」


「ふむ。であれば証明されよ」


 エカチェリーナは唇を半月状に歪めた。腕を組むと、そのバカでかいおっぱいが強調される。おそらくこの世界で一番でかいおっぱいだ。


「あの絵をもう一度持ってこい。いや……生の方がいいでしょう。殿下には生のおしりを……っていただきたい」


 ウィリアムは言葉の意味を理解して首を横に振った。


「エカチェリーナ様、おやめください。お尻という卑しい部位であろうと、女性の体の一部であることに変わりはありません。それを打って傷つけよなどと……とうてい紳士的とはいえない。この儀式の場で行うべきではありません」


「それは殿下が判断することではない。これは国の根幹に関わる重大な問題だ。巨乳こそ正義、巨乳が絶対、それ以外は悪魔の趣向…… 赤子でも知る常識です」


 エカチェリーナは振り返った。世界一の乳がばいんばいんばいんと揺れる。


「陛下、よろしいですね?」


 母王は頷いた。ぞっとするような無表情だ。


「よきに計らえ」


「陛下…………」


 ウィリアムと母王の関係は浅い。直接話したことはそう多くなかった。それでも必死の思いで見つめるが、母王の表情が変わることはない。


 エカチェリーナが壁に並ぶ女官たちを見回していく。


「誰がお尻を叩かれるにふさわしいだろうか。そうだな……そこのムチムチ女。そうお前だ」


 指差されたのは、ウィリアムは顔も名前も知らない女官であった。おっぱいは当然大きく、おしりも大きくて魅力的だ。


 その女官が進み出てこようとして――


「お待ち下さい!」


 叫び声が響いた。


「その役目、私めにお任せください!」


 人混みを掻き分けるように進んでくるのはオフィーリアだ。


 ウィリアムの側まで来て、エカチェリーナに向かって膝をつく。


「殿下にお仕えするメイド、オフィーリア・フォン・オーケンシールドでございます。非礼をお許しください」


 エカチェリーナはじろりと見下ろした。


「なぜ立候補するのだ?」


「……私は殿下に仕える身。命まで捧げるつもりでございます。皆様の前で尻を叩かれるなどという屈辱、他の者に背負わすわけにはいきません」


「よくわからんが……」


 エカチェリーナはオフィーリアの体つきを舐め回すように見た。


「まあよかろう。殿下、ちなされ」


 オフィーリアは四つん這いになってウィリアムにお尻を差し出した。


 国中から集められた貴族たちの前でこのような姿勢を取ることがどれほど恥ずかしいことであろう。ウィリアムは彼女の覚悟を思って泣きそうになる。


 しかし泣いてはいけない。


 彼女の頑張りを無駄にするわけにはいかないのだ。


 オフィーリアはウィリアムにだけ聞こえる小さな声で話した。


「思いきり、お願いします。叩いてください。叩いてください。私のお尻を叩いてください。叩かれたいのです」


 ウィリアムは腕を上げ、そのまま静止した。振り下ろすことは容易ではない。


「ウズウズしております。興奮しているのです。淫らで変態な私は殿下に叩かれたいのです」


 エカチェリーナが焦れったそうに鼻を鳴らした。


「さあ、はやくつのです」


 オフィーリアが囁く。


「殿下……お願いします……って」


 やるしかないのだ。


 数百の女貴族たちに見守られる中、ウィリアムは腕を振り下ろした。


 へにゃり。


 そんな音をたててウィリアムの手は丸いお尻にぶつかる。


ちました!」


 ウィリアムはエカチェリーナを睨みつけた。


ちましたよ! これで満足でしょう!」


 エカチェリーナは呆れたとばかりに首を振る。


「それではったではなく、撫でた・・・ではないか。もっと強くしなければ」


 エカチェリーナはいつの間にか手の中に木の棒を持っていた。それをウィリアムに放り、コロコロ足元まで転がってくる。


「それでやりなさい。全力で十回。さもなくばどうなるか……分かりますね」


 ウィリアムは木の棒を拾い上げた。冷たく硬い尻叩き用の棒だ。これでオフィーリアの尻を打てというのか? こんな無機質なもので?


「無理だ……」


 歯の隙間から声が漏れる。


 それを聞き取れたのはオフィーリアだけだ。オフィーリアは唇を噛んで首を振った。


「無理ではありません。やるのです」


「…………」


「殿下。私はあなたと生きたい。あなたを愛しています。美しいといって頂けたあの時から…… あなたにまたお尻を撫でてもらえるなら、百でも千でも万でも叩かれましょう」


「……分かった」


 ウィリアムは木の棒を構えた。


 そして――


 背中の傷跡がフラッシュバックする。痛々しいムチの痕。それを隠すオフィーリアの悲痛な顔。


 ウィリアムは奥歯を割れんばかりに噛み締める。


 自分も女性を叩くのか? 権力者によって強要されたからと言い訳して。望んでいるからと言い訳して。しょうがないのだと言い訳して。


 このお尻に誓ったのだ。世界を変えてみせると。たった少し前のことなのに、もう流されてしまうのか?


 この場では叩いておいて、ゆっくり反抗の策を練るのが賢いというのは理解できる。だがそれは…… そんな賢さなんて……


 ウィリアムは思い返す。


 何度も撫でたお尻なのだ。揉んで、頬ずりし、口づけさえしたのだ。この世界では一般的でない趣味をオフィーリアは受け入れてくれた。


 彼女は言ったのだ。「殿下が愛してくれるお尻を持っていて良かった」と。


「無理だ!!!」


 ウィリアムは木の棒を放り投げた。


「無理です! 私はお尻が大好きです! おっぱいよりもお尻が好きなんです!」


 オフィーリアは涙を流した。ウィリアムは静寂を切り裂いて咆哮する。


「私は生まれた時からお尻が大好きなのです! 理由などなく、ただただ好きなのです! この女のお尻が――とても好きなのです!」


 観衆は信じがたいと口を手で覆った。母王の無表情は崩れて嫌悪を示すそれとなり、エカチェリーナは親の仇を前にしたかのように身を震わせる。


 ウィリアムは手を振り回した。狂人のようだ。


「私は変態です! 嫌がるオフィーリアにお尻での奉仕を強要しました! イヤと言われようとお尻を舐め回し、大きなおっぱいには目もくれず、お尻だけを責めました!」


 オフィーリアが弾かれたように立ち上がり、ウィリアムの口を塞ごうと詰め寄ってくる。


「殿下ッ!! そんなのうそ――――んっ」


 ウィリアムはキスをした。


 オフィーリアは目をまんまるにして、されるがままキスを受け入れた。


 唇を触れ合わせるだけの優しいキスだ。二人はお尻を踏み踏まれ、お尻を愛で愛でられるだけだったが、今、初めてキスをした。


「俺も愛してる。大好きだ」


「そんな……」


「しばらくお別れだ。――再会が来世じゃないといいけど」


 ウィリアムはオフィーリアを突き飛ばした。


 そして――観衆の最前列にいた女性に飛び掛り、そのお尻に抱きつこうとする。


「わーい! お尻だッ! お尻だお尻だ! 触らせろッ! 俺は――皇子だぞ! 言うとおりにするんだッ!」


 悲鳴が上がる。まるで女子部屋にゴキブリが紛れ込んだみたいな騒ぎになった。ウィリアムはよだれを垂らして走り回る。


 エカチェリーナは目をぎらつかせた。


「その変態逆レイプ・・・・魔を、ひっ捕らえよ!」


 オフィーリアは静かに涙を流す。


「殿下……私をかばって……」


 ウィリアムはあらんかぎりの力を振り絞って叫んだ。それは魂の叫びである。誰にも止めることはできない。


「お尻に栄光あれ!!!」




 こうして皇族唯一の男児は捕らえられた。


 ウィリアムは「穢れた国宝」として国中で噂になり、教皇エカチェリーナは「皇子は悪魔に魅入られた」と声明を出した。それでそういうことになった。この国ではエカチェリーナの発言が真実となるのだ。


 後日、ウィリアムの狂死が発表された。

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