第141話

しかも2人の遺体にはあの人方が首からぶら下げてあったのだ。



もうこれは疑う余地などない、呪いは本物なのだとクラスメート全員が認識した。



しかし、呪いは終わらない、いじめグループでない生徒も事故で死亡し、生活指導の先生もやはり事故で死亡した。



後から聞いた話だと、あの不気味な映像は全ての教室で流れたという。



だとしたら、学校に関わる人間全てが石井くんに呪われているのだ。



私はそう思った、いや、私だけではない、クラスメート全員がそう思っていた。



いじめに加担したという罪の意識、そして呪いに対する恐怖。



この二つが重しとなり、私たちの両肩に乗っかった。



そして、私たちはさらなる罪を犯してしまうのだ。




本当にどうしてこんなことになってしまったのか、今振り返ってみてもその時の自分の心境を考えがわからない。



別な選択をしていれば、罪を犯さずに進んだのかと聞かれたら、そうかもしれないとしか言いようがなかった。



あの時どういう選択をすればよかったのか、私には今でも分からない。



その罪とは、クラスメート3人を自分たちの手で殺してしまったことだ。



きっかけは府川楓さんの凶行だった。

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