第132話

「拍手なんてすることじゃないよ!好きでやるんじゃない!」



ふん……あなた達がもっと早くそういう気持ちになっていれば、石井くんもあんなことにならなかったし、私だってこうはならなかったのに。



「じゃあ、みんな波多野佑真と岩瀬結奈を生贄にすることに賛成の人手を挙げて」



全員が挙手をする。



委員長も泣きながら手を挙げていた。



「誰かが裏切ってバラしたら、あの2人を生贄にできなくなるその人はみんなを裏切ったことになるんだ」



クラスメートの顔を見渡しながら言った。



みんな一人一人が何かしら決意した顔をしている。




「じゃあ、これからどういう方法で殺すのが良いのかみんなで考えよう」



ここまでくると、もう誰も反対しない、話が振り出しに戻ることはなかった。



委員長ですら本心はどうか知らないが、参加した。



クラスメートが集まり、同じクラスの人間2人を殺す話し合いをする。



それは異様な光景だった。

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