第124話

「石井くんや私達がいじめられていることを見てみるふりをした時からもうみんなの運命は決まってたんだよ」



「だから、殺せっていうの!?」



「別に私はどうでもいい、あいつらに強制されたとはいえ私も石井くんをいじめた。だからどうせ殺されるんなら別にどうでもいい」



私はここで全員が等しく例外なく罪を背負っているということを強調した。



「みんなが言うように呪いを止める助かるためそのためには石井くんをいじめていた主犯の残り二人を、額賀君と同じように生け贄に差し出す……つまり…私たちの手でまた殺す。そういう選択肢が一つ」



立ち上がって話し始めた委員長をみんなが注目する。



「もう一つはここで引き返さなかったらもっと最悪なことになるんじゃないかってこと……私達自身が同じような過ちを犯しているのに他人を殺して助かろうなんて間違ってる……そう思う気持ちがあるなら…新たな罪を感じてしまうなら……もうここでやめようという選択肢もあるはず」




「その場合はどうなるの?」




「石井くんが私達を許せないというのなら、それを甘んじて受けるしかない……せめて彼の気が少しは安らぐよう謝罪を繰り返すしかないと思う」

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