第119話
「作って、どうするの?」
「あいつらに分からないように、みんなで進めるんだよ」
なんでこんなに察しが悪いんだろう、イラついて頭にくる。
「わかった?」
「うっうん、わかった」
「なら、早くして、時間ないからまた誰か犠牲になるよ」
頷くと委員長達は自分の席へ戻っていった。
放課後になり、石井君が亡くなった場所へお花を持って報告に行く。
「石井くん、翔はアイツらに殺させた次は佑真と結奈。この2人もまたあいつらに殺させる」
手を合わせながら報告すると、石井君が首を吊った桜の木から後にした。
そういえば、佐藤が遺書らしきものに書いた両親が化け物に見えるというのは何だろう?
楓が錯乱した時のような感じだろうか?
楓の場合は死んだ、石井くんや百音と奏、それに黒い塊……
あれが見えていたようだけど。
同じような感じなのかな?
家に着くとテーブルに置いてあるお金を手に取る。
ここの所ずっと両親の顔を見ていない。
別に見たいと思わないからいいんだけど、そんなに仕事が忙しいのかね?
それにしても、不思議なのは警察が何故自殺と早々に判断したんだろう?
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