「あんなことまでしてまだ呪いが終わっていないなんて……」

委員長が絶望したような顔をしている。

「あんなことってどんなこと？」

「額賀くんを皆で殺した」

「そうだね、みんなが助かりたいために生贄にしたんだ。でもそれが何？」

「何って……」

「それ、今考えなきゃいけないこと？そんなこと、卒業してからでも大人になってからでもいくらでも考えられるよ。今考えなきゃいけないことは違うでしょ」

私が佑真と結奈の方へ目配せする。

「次はあの2人を裁判にかける」

「またやるの？」

「毒を食らわば皿までって言うじゃない。ここまで来たらもう後戻りはできないよ」

委員長達は顔を見合わせる。

「いいじゃない、私が仕切ってんだし、責任感じることない」

そうは言われても責任を感じてしまうのが人間だということは分かっている。

「あの2人を外したグループ、LINEをもう一個作ろう」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい