第110話
みんなだって本当は大笑いして喜びたいくせに……
この偽善者共め。
やっぱりこいつらはみんな死んだほうがいい。
それにしてもショック死とはどういうことだろう?
なにか物足りない。
私は詳しいことが知りたくて、放課後になると楓の家へお焼香に行った。
最後の様子ではもう結奈や佑真もわざわざ線香をあげには来ないだろう。
家に行くと楓の母親が出迎えてくれた。
髪は若干乱れ憔悴しきったような顔をしている。
それでも私のことを学校の友達だと思い、笑顔で接してくれた。
楓の家はなぜか妙に暗く感じた。
昼間の日差しは入ってきているのにも関わらず、どこか暗い。
居間に通され、楓の遺影の前に座る。
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