第108話

「みんなの監視を続けて。武藤さんと西部さんは女子を。徳井くんと田村くんが男子を。こんなもんで終わるとは思えないから」



「まだ続くの?」



「多分ね、だってまだ3人生きてる」




帰っていく佑真と結奈の背中を見て呟く。



倉庫を出る時に後ろを振り返った。



薄暗い中に吊るされた翔が、黒い塊となって私の目に映る。





「ハッハッハッハッハッ、いい気味♪」



そういうと私は集荷センター後にした。




空に浮かぶ月を見上げると、夜風を感じながら歩いた。




なんて心地良いのだろう。

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