第106話
「あっ、待ってくれ、待ってくれよ!頼むよ!お願いだよ!お、お願いします!!」
「石井くんの呪いに協力したい人」
全員無言で手を挙げると翔の顔に絶望の色がさす。
「では、こいつには死刑が相応しいと思います。意義のある人はいますか?」
「異議なし!」「異議なし!」「異議なーし!」
四方八方360度から異議なしの言葉が飛び交う。
「これで決まりだ!あんたは死刑、みんなの為にもこれから縛り首だ」
「ふ、ふざけんな、嫌だ嫌だやめてくれ!」
泣き叫ぶように懇願する翔の姿を見てクラスメートが躊躇する。
「さっさとやれ!!」
私が喝を入れるように怒鳴るとみんな無言で無表情でただただ機械的に生の首に縄をかけ、むき出しになっている、天井の鉄骨に縄をかけた。
これから吊るし上げる。
「ぐう……」
縄が閉まり、翔が苦悶の表情で呻いた。
「最後に言い残すことは?」
私が笑顔で聞くと、翔はさっきまでの取り乱した口調とは一変して落ち着いた口調で言った。
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