第105話

「もう採決でいいんじゃん?委員長」



「えっ、も、もう終わり?いや、ちょっと待ってくれよ?」



「……では採決します。額賀君は……有罪だと思う人手を挙げてください」



その場にいた全員が手を挙げた。



「いや、だから有罪は認めるよ。でも反省してるんだって!!」



「続いて、額賀君のせいでみんなが呪われてると思う人は手を挙げてください」



また、全員手を挙げる。



「な、なんでもするから許してくれよ!なんだったら俺が呪いを解けるような霊能者探してくるから!!」



「そんなもん待ってる間に何人死ぬかわかんないよ、みんな怖いんだよ」



私は縛られた翔を見下ろしながら嘲笑った。



「あんたは今まで私たちを人間扱いしてこなかった……楽しかった?」



「いや、悪かったよ、本当に悪かった」



「楽しかったかどうか聞いてるんだよ。答えろ」



私は目を見開き、包丁を翔の目玉に近づけていった。



「た……楽しかった……」


「正直でよろしい。私も今は楽しい」



私はニコッとすると包丁をしまい、みんなに向かって話しかけた。



「じゃあ、そろそろ最後の採決を取ろうか」

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