第104話

「大きな声を出したら速攻で死刑だから。わかった?」



翔はうんうんとまた頷いた。



私は翔の口に貼られたガムテープを剥がす。




「委員長」



「で、では、額賀君……何か反論はありますか?」



「お前らだって俺たちのやってることを知っていながら……そう、知っていながらなんにも言わなかった……黙ってた!見て見ぬふりをしてただろ?先生にも言わなかった」



「言ったら今度は言った人をいじめるじゃん」


「言ってやめるような奴かよ」


「っていうか、お前反省してんの」



「してる…してるよ。反省はしてる。悪かったと思ってる。でもお前らだって加担したじゃないか?そこにいる佑真と結奈は俺と一緒に主犯グループだったはずだ……なんで関係ない顔して俺を裁判する側に回ってんだよ?」



「さっきも言ったじゃん。私、仕方なく付き合ってたんだって本当はこういうの嫌いなんだよ」



「俺もお前にはついていけねぇ、前から思ってた」



「ふざけんな……畜生……ふざけんな…!!そんな調子のいいこと言ってんじゃねーよ!!」

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