第101話

「俺らあれから色々調べて分かったんだよな」



「そう、呪いのことわかっちゃった」



「はぁ?まじかよ」



「今日はそれを翔に教えたくてさ」



「LINEとか電話だとうまく説明できなくて……見てもらわないと分からないものもあるし」



「おお。わかったよ。聞かせてくれよ」



気を許した翔は佑真と結奈がいる方へさらに近づいた。



「今だ!」



私が短く言うと、クラスメートは全員物陰から飛び出した。



「はぁ!?えっ!?」



翔は何が起きたかわからない。



その隙に数人のクラスメートが床にタックルをして地面に倒し押さえつける。



他の数人の生徒は倉庫の扉を閉めた。



「な、な、なんなんだよ!?いったいなんだてめえら!!」



事態を飲み込めない翔はうろたえながら喚く。



「てめえらー!!俺を騙したのかよ!?どういうことなんだよ!?」



怒りの目を向けて、佑真と結奈に叫んだ。



「どうもこうもないよ」



みんなで囲んだ輪の中から、私が1人、結奈と佑真のほうへ歩きながら言う。

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