第99話

「じゃあ、最後はみんなで決めようか」



手を叩くと、全員が私を見た。



「改めて聞くけど、石井くんに逆らって府川楓と額賀翔の2人を裁くのに反対な人手を挙げて!」



手をあげる者はいなかった。



「じゃあ、私たちで裁くのに賛成の人!」



今度は全員が手を上げる。



「いつやるの?」



委員長が不安そうに聞いてきた。



「明日。あなたたち、あいつのこと呼び出してよ」



佑真と結奈に言うと2人は頷いた。



「どこでやるの?」



「町外れに今は使ってない、集荷センターの倉庫がある。そこなら誰も来ない」



佑真が私に言う。



「OK!そこにしよう。時間は明日の夜10時」



私は全員が連絡を取れるようにグループLINEを登録するよう指示した。



それにしても、こいつら本当に狂ってるな。



助かりたいからって、これから人を殺すことになるんだから。




新しい罪を死ぬまで背負っていくがいい。



罪の意識に苛まされ、罪悪感に精神を食いつぶされるがいい。

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