第91話
「いいかげんにしろ!!」
先生が再度後ろから飛びつき、楓をうつ伏せに床へ押し付ける。
「誰か早く110番と119番!!それから他の先生を呼んでこい!!」
先生に言われ、数人の生徒が動く。
「ギャオー!!」
楓は獣のような咆哮をあげながら手足をジタバタさせると気を失ったように静かになった。
「どういうことなんだ、誰かわかるやつはいるか?」
楓を押さえ込みながら先生がみんなに尋ねるが、誰も口を開かなかった。
楓は気を失ったままなので、警察ではなく救急隊が、まずは病院へ搬送した。
同じく楓に切りつけられた生徒たちも病院へ運ばれた。
特に翔は何箇所も切られ、刺されていたので、ひどい怪我だった。
「全員教室に残っていてくれ。多分今日はみんなには帰ってもらうと思う。ちょっと校長先生と教頭先生と話してくるからそのまま席について待っててくれ」
騒ぎに駆けつけた桑原先生はそういうと教室から出ていった。
教室の後ろの床は方は血だらけになっている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます