｢石井この野郎、しつけーんだよ！ぶっ殺してやる！もう一度私がぶっ殺してやるよ！！｣

楓は殺意を剥き出しにしたような顔で憎悪を口にすると、更に翔に襲い掛かった。

教室中が悲鳴に包まれた。

翔の腕や顔を滅多刺しにする楓。

｢やめろ！府川！やめるんだ！｣

先生が後ろから飛びつき、楓をはがいじめにした。

しかし、楓はものすごい力で先生を振り払う。

｢私に触るな！！｣

そう怒鳴ると、血まみれで怯えたような目を向ける翔から恐怖でひきつっているクラスメート達に視線を移した。

｢はぁ？百音ぇ、奏、あんたら石井の仲間になってんのかよ？｣

楓は何を言っているのだろう？

もしかして、翔や他のクラスメートが死んだ、石井くんや百音、それに奏に見えるのかもしれない。

｢てめえら全員皆殺しだー！！｣

楓はそう叫ぶとクラスメートにカッターナイフを振りかざし襲い掛かった。

これはいい感じに狂ってるぞ。

その姿を見た私は、自然と笑みを浮かべていた。

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