第54話

「それで石井くんは私たちを許してくれるかなぁ……」



「多分……一生懸命言ってみるよ、私」




その後1時間ほど話して4人は私に完全に同意した。



これで私は一つの目的を果たせたことになる。




それはクラスメートがどんな風に死んでいくのか、狂っていくのか、その様を知りたかった。



しかし、私は体が一つしかない、当たり前だけど、何人ものクラスメートに呪いの症状が現れた時、全部を見ることはできない。



でも、1人でも多く、どうなっていくのかを知りたい。



だから、この子達に私の代わりに私の目の届かないクラスメートの変わりよう見て知らせて欲しかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る