第53話

「全員で動けば目立つかもしれないけど1人だったら大丈夫かも」



4人が私を見る。



「私がやるよ、もしあいつらに見つかっても私1人が勝手にやったってことにすればいい」



「それじゃあ、若宮さんが」



「いいの、それより」



ここからが肝心だ。


私が一番大事だと思っていることを、これから4人に告げる。



「みんなの分も手を合わせてくる、その代わり、石井くんに報告しないと」



報告……


そう、呪われた相手がどんな様子で死んでいったか、どんな風に呪いが効いているのか?



「それをどうして石井くんに?もし石井君が呪っているなら、そんなことわかるんじゃない?」



「私達は石井くんの仲間だとそういう意思表示よ一緒に呪うの。協力する姿勢を見せるの」



「そっか、そういうことか」



4人は私の言いたいことを納得したようだった。



「だから、みんなはこれからクラスの人達をそれとなく見てほしい。どんな風に変わっていくのか、それを私に教えてくれれば私が石井くんにそれを話すから」

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