第51話

学校の最寄り駅から二つ離れた駅に西部美里、武藤くるみ、徳井洋貴、田村昇と一緒に集合した。



そこからさらに駅から離れているファミレスに入る。



私はこの四人にどうしても協力してもらわなければいけないことがあった。



それは私一人ではとうていできないことだからだ。




「若宮さん、話ってなあに?」


武藤くるみが効いてきた。。



「こんなとこ誰かに見られたら」


西部美里が心配そうに言う。



どういう順序で話そうか、私はここに来るまでの間何度も考えていた。



「ねえ、石井くんが私達のことも呪ってると思う?」



それを聞いて4人の顔が青ざめる。


私は構わず続けた。



「物理的に石井君のことをいじめていたのは、私たちだもんね。恨まれていて当然かも」



「でも、石井君だって時には私達のことを……」



「それにアイツらに強制されたことだし」



「それは石井くんもわかってると思うんだ。でも分かっていても感情がどうすることもできない時ってあると思う」

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