第50話

結局私たちが授業に戻ったのは昼休み前だった。



百音のことは気分が悪いから保健室に行く途中に、中庭を歩いて行ったらカラスに襲われたということにした。



あれから救急車で運ばれたらしいけど、どうなったことやら。



翔と楓は夜の張り込みを明日すると言って早退していった。




もちろん私たちにも来るように命令して。



楓たちから解放された今日という日は私にとっても絶好のチャンスだった。



それは私にとって気になることがあったから。



放課後になり私は、おなじいじめられている仲間に声をかけた。



学校の終わりにどこかで話さないか?と。



できればクラスの連中には見られないほうがいい。



後で何を言われるかわかったもんじゃない。

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