第49話

バキン!!



カッターの刃が気に突き刺さったまま折れた。



「クソ!使えねー」



楓は木につばを吐きかけてカッターをしまった



「楓、面白いこと考えついたぜ」



「なーに?翔」



「夜ここで張り込むんだよ、人型を作ったやつはまた木の皮を取りに来るかもしれない」



「なーるほどね」



「木の皮が剥がれた面積を考えると、どう見たって、百音に渡した一個分だ、作った奴は絶対俺らの分も作るために皮を取りに来る」



「面白そうじゃん、それ、やろうやろう」



楓は本当に楽しそうに笑いながら言った。



「百音の敵だからね、私も一緒に行く」



「俺もだ」



結奈と佑真が言った。

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