「委員長、俺ら具合悪いから保健室行くってこでよろしく」

奏が委員長に大声で伝える。

戸惑いながらも頷く委員長を見ることもなく、翔たちは教室から出ていった。

私達も、無言でその後に続く。

屋上に着くと私達はフェンスから離れた位置に並ばせられた

その前に、楓達がいる。

「百音、さっきの話もう一回聞かせてくれよ、あれじゃあちょっとわかんねー」

「だから言ったじゃん、あいつが来たんだって！」

百音が感情的になって翔に応える。

「それまじなのかよ？」

「石井が夜にお前んとこ来たって」

石井君が夜に来た！？

その言葉が私に衝撃を与えた。

凄い！！

私以外のいじめられ組は青ざめた顔になった、。

「悪いけど、ちょっと信じられねえんだよな」

「そういう言い方だめっしょ」

楓が翔に言った。

「ねえ、百音、さっき聞いた感じじゃちょっと分からないからもう一度詳しく聞かせてよ」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい