第38話

楓達が揃った時、面白い話が聞こえてきた。



「どうした百音、なんか具合悪いのか?」



「ほんとだ、顔色悪いよね」



「百音、あんた、何かあった?」



楓の問いかけに、百音は怯えたような表情で話しだした。



「昨日みんな夜は何もなかった」



百音が、楓達に聞く。



「何って何があったのよ?」



「別に何もなかったけど」



「百音、どうしたんだよ?」



奏が焦れたように聞く。



その時は小声で何を言っているのか、私には聞こえなかったが、百音の話を聞いた結奈や奏、佑真の顔を見ておおよその見当はついた。



何かあったのだ。



呪いに関係することが。




話を聞いた、楓と翔が顔を見合わせると二三度頷き佑真に何か言った。



「俺ら屋上に行くわ、クエメンもこい」



やれやれ、これからホームルームが始まるというのに、屋上か……

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