第3話三人目の殉職

ここは愛知県警名宝警察署。


チリンチリン。

「はい!……何また強盗だと?分かった」

ガチャッ

「おい、粉チーズ!また、強盗だ!現場に走ってくれ!今日はお前の先輩のデュークと」

「分かりました」


「デューク先輩、向かいましょうよ」

「心得ている。任せとけ!」

「なんと、たくましい」


現場に着くと、銀行に機動隊がいた。

人質は女性行員1人だと言う。

たまに、犯人は威嚇射撃をしてくる。


ネゴシエーターが犯人と交渉している。

要望は1億円とヘリコプターだった。


「粉チーズ!今回は時間がかかる。そこの自販機でコーンポタージュ買ってこい」

と、言って、デュークは粉チーズに小銭をすいません渡した。

「どうぞ。コーンポタージュです」

「サンキュ、粉チーズ」 


デュークは射撃のプロ!署内でNo.1の腕前だ。

デュークと粉チーズは一線から離れ、コーンポタージュを飲んでいた。

粉チーズはアイスコーヒーだった。


デュークは缶の底のコーンを一生懸命に上を向きながら、吸っていた。


ドゴッ!


デュークはコーンに夢中になり、側溝に足を滑らせ、頭を強打した。

デュークは即死だった。

射撃No.1の刑事はコーンが原因で呆気なく殉職した。


粉チーズは、明日は我が身と思った。




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