第2話二人目の殉職

ここは、名宝警察署。

チリン、チリン 

「はい、捜査一課……なに?強盗だと?分かった」

ガチャッ

 

「おい、粉チーズ!また、強盗だ!現場に向かってくれ!プリティーと共に!」

「分かりましたボス!プリティー、プリティーはどこだ」


プリティー刑事は、セーラープーンの人形の手入れをしていた。

「おい、プリティー呼ばれてるぞ」

「なんですか?粉チーズさん」

「強盗だ!現場に行くぞ!」

「はぁ〜い」


現場に到着した2人は、最前列の機動隊に声を掛けた。

「どうだ?犯人は」

「犯人は1人です。ショットガンを所持して銀行に立て籠もっています」

「人質は?」

「女性行員1人です」

「何か要求してきたか?」

「はい、一億円とヘリです」 


「プリティー、お前防弾チョッキは着ているな?」

「もちろんだよ!粉チーズさん」 


交渉人の刑事が犯人に向かって話し掛けている。

「何だよ!この教会牧師みたいな説教は?」

と、プリティーは交渉人と交代した。


「犯人へ告ぐ。お前は射殺だ!一億円もヘリコプターも用意しない!諦めろ!15分後、特殊部隊が突っ込む。殺されたく無ければ出てこい!」 


プリティー刑事は、めちゃくちゃな事を言った!

パンッ!パンッ!


銃声が響く。

「あ、痛っ」


弾丸は、プリティー刑事に当たる。しかし、防弾チョッキを着ているので大丈夫だった。


「犯人に告ぐ!お前は射殺だ!これから突入する!3分以内に出てこい!」 


プリティー刑事は後ろを振り向いて、特殊部隊に合図した。


パンッ!


うぎゃー!


プリティー刑事はお尻を撃たれた!

撃たれたプリティーは、倒れ、頭を強打した。

重症だ!


「だ、大丈夫か?プリティー」

「こ、粉チーズさん。お、オレは、す、スライスチーズの方が、す、好きです」

ガクッ。


「プリティー!シッカリしろ!プリティー!」


プリティー刑事殉職。享年30歳。


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2024年10月28日 09:00

太陽にほえるな! 羽弦トリス @September-0919

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