第83話

「今日は芸者の数が少ないな」



「すみません。宴席が重なってて……そうだ!私の仲良い子を呼んでいいですか?」



「ああ。是非、呼んでくれ」



こうしてお由美とイネを呼ぶことになった。




「失礼します~お由美でございます!」


「イネです~!はじめまして~!」



襖を開けて二人が入ってくる。




「おお。紅若から聞いてるよ。入って一杯やりなさい」



「「は~い……!?」」



中に入った二人が人の背丈ほどに積み上がったお猪口を見て目を丸くした。



「な、なにこれ?」



お由美が茫然と指さしながら言う。

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