第74話
「ではいきますよ~!景気よく三味線やっちゃって!」
三味線がじゃんじゃん奏でられる中、お酒を上から注いでいく。
「ハイハイハイハイ!さあどうぞ~♪」
一本、二本じゃ足りないので十本くらいのお酒を注いだ。
「若旦那、はいどうぞ」
一番上のお猪口を手渡す。
二段目は私。
「みんなもどうぞ~!」
芸者さんたちも含めて百個近いお猪口のお酒を飲み干した。
「こんな飲み方は初めてだ。紅若、お前が考えたのかい?」
「はい!そうです」
「おまえは面白い子だね」
若旦那は頬を酒で赤らめながら笑った。
因みにこの「日本酒タワー」は後に吉原で「紅若積み」と呼ばれるようになるけども。それはまだあとのお話。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます