第75話

若旦那はけっこう散財してくれたし満足して帰って行った。


初回の売り上げはこんなもんかな。




見世が終わって朝と同じように晩御飯をみんなで食べる。



私はお由美、イネの三人でご飯を食べた。




「どうだった紅若、お客さん?」



昼間の客の事をお由美が聞いてきた。



「うん。けっこう金使ってくれた」



「へー!どこの旦那さん?」



「和泉屋っていってたよ」



「和泉屋って言ったら最近飛ぶ鳥を落とす勢いって言われてる材木問屋じゃない!」



「そうなの?」



イネが教えてくれる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る