第63話
まさに自分の美を知らしめ、誇るかのような吹雪さんの花魁道中。
打ちのめされた……
いかにルックスに自信がある私でも、このまま横に並んだらどうなるか?
これほど危機感を感じたのは歌舞伎町をとおして初めてだ。
でも、私も花魁になれば横に並んでも負ける気はしない……!!
私の奥で闘志が湧いた。
すると他でも拍子木が鳴り、他の妓楼からも花魁が出てきた。
「いよっ!吉原四天王!」
掛け声が飛ぶと同時に沿道からわれんばかりの拍手喝さいが飛び交う。
「あれがさっき言ってた吉原を代表する四人の花魁?」
「そうよ。見惚れるでしょう?」
お由美がうっとりとして言うが、私にはそう見えなかった。
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