第60話

遣手というのは妓楼を勤めあげた遊女が、そのまま残った人で、遊女の監督、監視をする人を指す。



ときには客の品定めもするんだとか。



「若い衆もいるしね」



ふうん……なるほどね。



「でもふったら他の子になびいたりしない?」



「一度指名したら変えられないから。変えたらキツーイお仕置きがあるからね 」



ホストクラブの永久指名と一緒か。


しかし、客にお仕置とか頭おかしい。


チェンジされるのは自分がいたらないからだろうに。



まあ、そういうシステムならフル活用させてもらおうかな!



私としてはヤリモクの客を、いかにヤラせずに繋ぐかを考えてたから、そういうことなら願ったりだ。



寄ってくる男は片っ端から虜にしてやる……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る