第20話
「花魁になりたい?本気だね?」
「は、はい!」
笑顔から発せられる声はどこか緊張を解くような感じがする。
「なら私が仕込んであげよう。まずはみんなが納得する売り上げを上げなさい」
「は、はい……」
「それからもう一つ、後で使いの者をやるからよく言うことを聞くように」
「はい」
なんでだろう?この人と話していると心を持っていかれそうな夢心地になる。
「おいおい、本当にいいのかよ?琴絵」
この人が来てから黙っていた旦那さんがようやく口をきいた。
「ええ。おまえさんも内心は面白そうと思ってるのでしょう?」
「まあ……変な奴ではあるが」
二人の会話から察するにこの琴絵さんは女将さんか!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます