第17話

「おめー、ここで働きてーんだって?女郎になりてーのか?」



「はい」



「なんでいなんでい、妙な爪してるじゃねーか。なんだそりゃ?」



「これはネイルアートっていうの」



「ねいるあーと??知らねーなー。でもガラス細工みてえで綺麗だ。悪くないぜ。店の子たちに教えてやってくれよ」



「いいよ」



「おめえ、歳は」



「21歳」



「なんだよ。若く見えたけど歳だなあ」



後からわかったけど、妓楼の子はほとんど10代だった。



「えっ!そうなの!?私まず花魁とかなりたいんだけど」

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