第8話

「はあ?なに言ってるんだ?」



しかも汚い都会の空でこんなにはっきりと見えるなんて……




「さあ!選べ!俺たち強者に従うか!!」



「冗談。私が弱い女だからって舐めるなよ」



「しょうがねえ。こいつ確保しろ」



「はい」



舎弟らしき二人が前に出てくる。



私は背を向けると屋上のへりに向かって走り出した。



「おい!待て!」



後ろから声が聞こえる。



ここらのビルは隣との間隔がほとんどない。



だからジャンプすれば隣に移れる。

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